「ブラックでクレジットが作れないから家族カードが欲しいんだけど、クレヒスって積めるのかな?」
...今回はこういった疑問にお答えしていきます。
延滞でブラックリストになっていたり、審査に不安がある人でも自分の親や配偶者のクレジットカードから家族カードを作ってもらって、ショッピングに使うことができます。
では、家族カードを使ってクレヒス(クレジットヒストリー)を作ることはできるのでしょうか?「信用力を家族カードで上げて、いつか自分名義のカードを持ちたい!」...と考えている人は参考にしてください。
家族カードからクレヒスを作ることはできない
まず結論から言うと、親や配偶者のクレジットカードから作った家族カードで自分のクレヒスをつくることはできません。
家族カードを使った場合、クレヒスが作られるのはそのカードの本会員。つまり親が本カードを持っているなら親が、配偶者が本カードを持っているなら配偶者が、家族カードを使うごとにクレヒスが上がっていく...というわけです。
- 家族カードを使っている人:いくら利用してもその人のクレヒスにはならない
- 家族カードの本カード会員:家族カードの利用でクレヒスが作られる
最初に書いたようにクレジットカードなのでショッピング利用もできますが、いくら家族カードでお金を使っても自分の信用を積むことはできないんですね。
本カード会員にクレヒスが積まれるのは家族カードの料金が引き落とされるから
では、なぜ家族カードを使う人ではなく、本カード会員のみにクレヒスが作られるのか。
これは家族カードを申し込むときに、本カード会員の信用情報をもとにしてカード会社が審査をするからです。元となるカードの持ち主は利用額が増えることになるので、また審査を受けなければなりません。
そして家族カードの引き落とし先は、こちらも本カード会員の口座になるので、クレヒスもそのクレジットカードを元々持っている人に積まれるということ。
- 家族カードを使う人:発行による審査はない
- 元となるカードを持ってる人:家族カード発行による審査がある
家族カードを使う人は何も審査はありませんが、その代わりとしてクレヒスが積めないようになっているんですね 。ブラックリストでもクレジットカードを使えるのは家族カードの大きいメリットですが、クレヒス修行にはまったく向いていません。
審査が甘い3枚のクレジットカードまとめ
ここからは、「家族カードでクレヒスを積めないなら自分名義のカードがほしい!でも、ブラックだから審査が不安」...という人に向けて審査が甘いクレジットカードを3枚紹介していきます。
あくまでブラックでも作れる「チャンスがある」カードであって、誰でも必ず審査に通るわけではありません。ご注意ください。
ACマスターカード(アコム)
ACマスターカードは、消費者金融のアコムが発行しているカード。カードローン機能とクレジットカード機能が1枚にまとまっています。
カードで財布がかさばらないのもメリットですが、ネットでは「最終手段」とも呼ばれる審査の甘さも特徴的。単純な比較はできませんが、審査が不安定なブラックでも作れる数少ないクレジットカードです。
クレジットカード機能にはポイントサービスなし
ただ審査の甘さと引き換えにACマスターカードには大きいデメリットが2つあります。
- カード利用でのポイントは貯まらない
- クレジットカードとカードローンの限度額は共通
クレジットカードとして使う上で、ポイントが全く貯まらないというのは痛いところ。ぶっちゃけた話、「とにかくクレジットカードが欲しい!」という人以外、このカードの優先順位は高くないと思います。
そしてアコムがもともと消費者金融の会社だからか、上でも書いたように必ずカードローン機能が一緒に付いてきます。クレジット機能だけのカードは作れません。
利用限度額はショッピングとカードローンで共通
また普通のクレジットカードとは異なり、利用限度額はショッピングとカードローンは共通なので計画的に使いましょう。もし限度額MAXまでキャッシングをしたら、そこから返済をしない限りショッピング利用はできなくなります。
- 普通のクレジットカード:ショッピングとキャッシングは枠は別々
- ACマスターカード:ショッピングとキャッシングは枠は共通
ただそのデメリットがあったとしても、ACマスターカードはブラックリストの受け皿として優秀です。
私もこの最初にこのカードが作れたおかげで、「ブラックでもクレジットが作れるんだ!」と希望を持つことができました。どうしてもクレジットカードが欲しい...という人は、まずはここからチャレンジすることをおすすめします。
ANAアメリカン・エキスプレスカード(ANAアメックス・穴雨)
ANAアメリカン・エキスプレスカードは国際ブランドのアメリカン・エキスプレス社(アメックス)と全日空(ANA)がコラボした1枚。いわゆる提携カードですが、審査はアメックスが行っています。
ちなみに、ネットでの通称は「穴雨」。
アメックスはステータスが高いカードとして有名です。しかし高級で厳格そうなイメージと違って、ブラックリストにもカードを発行してくれるという一面もあります。
アメックスは外資系の会社だからか国内のカード会社とは違い、独自システムで審査をしています。私もまさかアメックスのカードが作れるなんて思ってもいませんでした。
過去に延滞があってもクレジットカードを発行してくれる?
ネットなどでよく書かれるアメックス判断基準は「過去に金融事故(延滞など)を起こしていても、現在の属性が問題なしならカード発行」というもの。ただしこれはあくまで外部からの推測なので、くわしい実態はわかりません。
- 普通のカード会社:金融事故を起こした人は属性に関係なく落とす
- アメックス:金融事故を起こしていても属性が良ければ通す
「現在の属性が問題なし」とは上で書いたことと類似しますが、「延滞金を完済して、ちゃんと仕事をしていること」です。「過去を反省してしっかりと更生しているか」とアメックスが判断してくれるかがカギ。
何度も言う通り、仕事については別に正社員である必要はありません。私も「登録型の派遣スタッフ」の状態で審査に通りました。
アメックスは年会費が高くポイント還元率は低い
ただANAアメックスも審査の甘さと引き換えにデメリットがあります。
- 年会費が高い(税抜7,000円)
- ポイント還元率は低い(0.3%)
ステータス性からも想像できますが、アメックスは年会費がかなり高いです。そしてACマスターカードほどじゃないけれど、ポイントもあんまり付きません。
ちなみにアメックスが自社発行しているクレジットカード(プロパーカード)は、基本的に年会費1万超えが当たり前。ANAアメックスが1番リーズナブルなんです。
プロパーカード名 | 年会費(税抜) |
アメリカン・エキスプレス・カード | 12,000円 |
アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード | 29,000円 |
ANAアメリカン ・エキスプレス ・カード | 7,000円 |
ANAアメリカン ・エキスプレス ・ゴールド・カード | 31,000円 |
アメリカン ・エキスプレス・スカイ・トラベラー・カード | 10,000円 |
デルタ スカイマイル アメリカン ・エキスプレス・カード | 12,000円 |
ペルソナSTACIAアメリカン ・エキスプレス・カード | 14,000円 |
...とはいえ年に7,000円払うだけで、ブラックでもクレジットカードを作れるチャンスがあると考えれば悪くないと思います。申し込むときは、お金に余裕を持っておきましょう。
有料ライフカード(ライフカードch)
有料ライフカードは「誕生月に大幅ポイントアップ」で有名なライフカードの有料版です。通常のライフカードは年会費が無料ですが、こちらは税抜5,000円かかります。
ANAアメックスほどではないものの、クレジットカード全体では高いグループに入りますね。また、申し込み方法が上の2枚と違いやや特殊です。
- 通常のライフカード(年会費無料)を申し込んで否決される
- 否決後に送られる勧誘メールのURLから申し込み
「え?1回審査に落ちなきゃいけないの?」...と思った方、そのとおりです。審査に落ちてもう1度申し込まなきゃいけないので、めんどくさいんですよね(苦笑)
また非公式な存在だからか、ライフカードの公式HPから「有料ライフカードを直接申し込み」はできません。また勧誘メールも否決した全員に来るわけではないのがデメリット。
- 間違い:勧誘メールは審査落ちした全員にくる
- 正解:勧誘メールは審査落ちした特定の人にくる
ネットの口コミだと「勧誘のメールがこなかった...」って書いてる人もいるね
ポイント還元率の高さは3枚のクレジットカード中で1位
ただし発行に手間がかかる分、ポイント付与率は高めの0.5%還元!これは通常のライフカードと同じです。さらにライフカードおなじみの「誕生月のポイント3倍」も、ちゃんと付いてきます。
審査の甘さとポイントのお得さは魅力で、私は3枚の中では1番オススメします。勧誘メールはみんなに届くわけじゃないですが、もし届いたらチャレンジしてみましょう。
おわりに
以上、家族カードではクレヒスを作ることはできないよ...という記事でした。
上で紹介した3枚のクレジットカードは、過去に延滞したり自己破産をしているようなブラックリスト向けのものです。
ブラックではない人の場合、楽天カードやイオンカードのような年会費無料のカードであれば、こちらも100%通るわけではないもの審査はそこまで難しくないのでチャレンジしてみると良いかも知れません。
クレヒスを作るならまずはこういったクレジットカードを自分名義で申し込んで、そこから延滞しないように少しずつ積み上げていくといいでしょう。