「え、クレジットカードの審査に落ちたんだけど!納得いかないから電話したいけど、落ちた理由って教えてくれるのかな?」
...今回はこういった疑問にお答えしていきます。
クレジットカードの申し込みには必ず審査があり、誰でも無条件で作れるカードはありません。しかし自分は大丈夫だと思っていたのに、カードの発行ができず納得できない人もいると思います。
では、カード会社のコールセンターに問い合わせれば否決の理由を教えてくれるのでしょうか?
落ちた原因がわからない...という人は参考にしてください。
クレジットカードの審査落ちの理由は問い合わせても教えてくれない
まず結論から言うと、クレジットカードのコールセンターに問い合わせても落ちた理由は教えてくれません。ハッキリ言うとどれだけ電話口で粘ってもムダです。
いくら自分が審査落ちして納得いかないと思って電話をしても、カード会社からは「詳細はお伝えできません」と断られてしまいます。
- 審査基準(と審査落ちの理由):カード会社は絶対に教えてくれない
...ちなみに「審査がどこまで進んでいるか」はカード会社によっては表示していることもあります。たとえば楽天カードはWEBサイトから「申込受付」「入会審査」「結果通知」などのステップで、審査の進み具合を見ることが可能です。
しかし同じく審査が通らなくても、その理由が表示されることはありません。
カード会社は審査落ちの理由を教える義務はない
では、なぜクレジットカードの審査に落ちてもカード会社はその理由を教えてくれないのでしょうか?
プライバシーの保護などももちろんありますが、「カード会社は落ちた理由をユーザーに教える法律がない」というのがもっとも大きい要因だと思います。
これはあくまで推測ですが、もしカード会社が審査に落ちた原因を個別に教えてしまうと、こういったデメリットが起きてしまうでしょう。
- 理由を細かく用意するのが大変
- コールセンターでの対応時間が伸びる
- 審査落ちした人が対策してムリヤリ作ろうとする(延滞のリスク増加)
審査のノウハウはカード会社によってそれぞれ違います。落ちた理由を一人ずつに教えるのはかなり手間がかかるので、落ちて電話をかけてくる人には「詳細はお伝えできません」とすべて断るほうが楽なんですね。
仮に理由がわかったとしても「そのカードに落ちた理由」だから、別のカードでは通用しないかもね
クレジットカードの審査に落ちる理由まとめ
問い合わせてもわからない以上、クレジットカードが作れなかった理由は自分で考えるしかありません。
とはいっても審査に落ちる理由にはおおよその傾向があります。それぞれざっと紹介していきますね。
申し込み条件を満たしていない
当たり前ですが、それぞれのクレジットカードの申し込み条件を満たしていないとカードを作ることはできません。
カード会社によって違いますが、「高校生以外の18歳以上で本人か配偶者に収入がある方」...のような資格があります。また、年齢や性別を限定しているカードも一部ですが存在。
こういった情報は公式サイトに載っていることが多いので、自分が作りたいクレジットカードの申し込み条件は確認するようにしましょう。
名前や本人確認物の記入ミス
こちらも意外と多い審査落ちの理由です。
名前や生年月日をミスしていたり、免許証や保険証番号が実際とは異なると審査に落ちてしまいます。
カード会社も記入ミスは想定しているので確認の電話をするケースもありますが、基本的にはミスするとまずクレジットカードは作れません。重要な情報なので下記間違えないようにしましょう。
アルバイトなど職業が安定していない
安定した職業かどうかもカードの審査に影響します。
正社員のサラリーマンや公務員とくらべると、フリーター、自営業者、派遣社員などは収入が安定していないのでどうしても落ちやすくなります。
とはいえ、最近は審査のハードルも下がってきているので、年会費無料のカードであればそこまで職業は重要視されません。どちらかというと「本当にそこで勤務しているのか」という確認をカード会社はチェックします。
また求職者やニートなどの無職は本人に収入がないのでクレジットカードは作れません。どうしても欲しい人はまず就職しましょう。
その他「返済能力がない」と判断される
上の「職業が安定していない」とちょっと重なりますが、要はカード会社が「この人は支払能力がない」と判断されるとクレジットカードは作れません。
申し込み内容にミスがなければ、カードが作れない理由はだいたいこれ。具体的な例はこちらです。
- 年齢が若すぎる、高すぎる
- 持ち家ではなく賃貸に住んでいる(夜逃げされるリスク)
- 勤続年数が短すぎる
- 居住年数が短すぎる
- 年収が低い(目安は月に10万以下。参照記事)
- クレジットカードをたくさん持っている(総量規制)
- カードローンでたくさん借りている(総量規制)
- クレジットヒストリーが育っていない
- 年収を大幅にアップさせるなどの虚偽の申告をした
- 短期間でたくさんカードを申し込んだ(目安は1ヶ月に3〜5件以上)
- 1度落ちたのに半年以内にまた同じカードに申し込む(参照記事)
- 過去に1ヶ月ぐらいの滞納をしている...など
こうした申込み内容だと、カード会社は「この人はお金に困っているんじゃないか?」とマイナスの評価をしがち。
上の内容に1つだけ当てはまっているならカード会社も大目に見るでしょうけど、3つも4つも当てはまるなら総合的に判断されて審査に落とされる確率は上がっていきます。
見に覚えのある項目がある人はそれぞれ対策をしていけば、希望のカードが作れる可能性が高まりますよ。
ブラックリストに載っている
ブラックリストに載っている人はまずクレジットカードの審査に通りません(一部カード除く)。
たとえ正社員で長く働いていて、持ち家に長く住んでいたとしても、ブラックリストだとどれだけ申込み内容が優れていてもカード発行は無理です。
ブラックリストはざっくり言うと、「信用情報にキズが付いていること」を指します。ブラックリストになる原因は主にこちらです。
- カード、ローンの延滞(3ヶ月もしくは61日以上)
- 債務整理
- 自己破産
クレジットカードの支払いはもちろんですが、スマホの端末を分割払いで買ってもローン扱いになるので、長期で延滞するとブラックリストになります。
ブラックリストになると回復にはかなり時間がかかるので、できるだけ支払いは遅れないようにしましょう。
おわりに
以上、クレジットカードの審査に落ちてもカード会社は理由を教えてくれないよ...という記事でした。
くり返すように、カード会社の審査基準はそれぞれ違います。
電話をするだけムダなので、上に書いた審査落ちにつながる要因から自分にあてはまるものを探して、次こそ落ちないように対策を立てたほうが断然マシですね。