「デビットカードの銀行口座を変更したいなー。そんなことできるのかな?」
...今回はこういった疑問にお答えします。
ブラックリストやクレジットカードの審査に不安な人でも持つことができるデビットカード。デビットカードは特定の口座とセットで発行されているため、引き落とし先を自分が普段使っている銀行に変更したい人もいると思います。
では、本当にそんなことが可能なのか調べてみました。
デビットカードの引き落とし先の口座は変更できない
まず結論から言うと、デビットカードの引き落とし先の口座は変更することは不可能です。キャッシュカード一体型のような例外を除いて口座の変更が自由にできるクレジットカードとは、この点が大きく違います。
...なおバンドルカードのようなプリペイドカードは、コンビニや銀行ATMなどでチャージをしながら利用するので基本的には銀行口座から引き落としはされません。よって「口座を変更する」という作業自体がないんです。
- クレジットカード:口座の変更はできる(一部例外あり)
- デビットカード:口座の変更はできない
- プリペイドカード:口座の設定自体がない
たとえば『楽天銀行デビットカード』の口座は楽天銀行のみ。『SMBCデビット』の口座は三井住友銀行のみ、とデビットカードごとに引き落とし口座は固定されています。
だからSMBCデビットの引き落としを楽天銀行に変えたい!...ということはできません。
変更できないのはデビットカードは口座とセット発行だから
左上にショッピング機能、右下に口座機能がある楽天銀行デビットカード
いやいや、クレジットカードは口座変更できるのに、なんでデビットカードは無理なんだよ...と疑問を持つ人も多いと思います。
これはあくまで私の推測になりますが、デビットカードの口座変更ができないのは「銀行が発行している」という理由が大きいからでしょう。
クレジットカードは主にカード会社と国際ブランド(VISA、JCBなど)が提携して発行します。カードにはショッピング機能しかなく、引き落とししたい銀行はユーザーが自由に選択可能です。
一方で、デビットカードは主に銀行と国際ブランドが提携して発行しています。カードはショッピング機能と口座機能がセットになっているので、そもそも口座が固定されているんです。
- クレジットカード:ショッピング機能しかないので口座変更は自由
- デビットカード:口座機能もセットなので変更はできない
つまりどう頑張ってもデビットカードの口座変更はできないので、もはや「そういうものだ」と割り切るしかありません。銀行としてもデビットカードを使う=口座に入金してくれているという認識だと思うので、そういう顧客を離すことはしないでしょう。
ショッピング機能だけのデビットカードがあれば口座変更できるだろうけど、ニッチすぎるから登場しないだようね...
自分のメインの銀行口座があるデビットカードを作るのが無難
シンプルな話ですが、普段自分が使わない銀行でデビットカードは作らないようにしましょう。メインバンクにしている銀行がデビットカードを出しているなら、それを持つのが無難です。
たとえば私は上でも書いた「楽天銀行デビットカード」をポイント還元率がいいのでよく使っています。しかしこれはもともと私が楽天銀行をメイン口座としていた流れでの延長線です。
デビットカードの作成には銀行口座が必須。いくらオトクに使えるデビットカードがあったとしても、指定されている口座に入金がなければ当然カード払いもできません。
...まあ還元率重視でカードを作るのもわかりますが、「この銀行口座をこれからも使うのか?」ということも考えておいたほうがいいですね。
クレジットカードと違い、いざというときに引き落とし先の変更ができないのは大きいですから。
デビットカードは発行する銀行によって年会費がかかる
したがって、自分が今後も使わなさそうな銀行のデビットカードはあまり作らないことをおすすめします。
都市銀行、地方銀行に多いですがデビットカードによっては年会費がかかってしまい、利用せずに持っているだけでマイナスになることもあるので。
クレジットカードは年会費無料なのに、デビットカードはお金かかるの!?...と慌てる前に、作ろうとしているカードに年会費が発生するかはよく調べておきましょう。
ネット銀行のデビットカードは年会費が無料のことが多いから、そっちで試しに作ってみるのもいいかもね!
おわりに
以上、 デビットカードの銀行口座は変更できないよ...という記事でした。
何度もいいますが、このデビットカードのシステムは「そういうものだ」とユーザーが慣れるしかありません。クレジットカードと使えるお店などはほぼ一緒ですが、こうした細かい点が違うので注意しておきましょう。