「電気代が払えてないけど、これってブラックリストになるのかな?」
...今回は光熱費を延滞するとブラックリストになるのか?について書いていきます。
私たちの生活に欠かせない電気、ガス、水道などの光熱費。何らかの事情でこれらが祓えず延滞してしまうとどうなるのでしょうか?
「数ヶ月支払わないと電気が止まる」...なんて聞いたことがあるかもしれませんが、ブラックリストに載ってしまうのかと不安な人もいるでしょう。
ブラックリストになるとクレジットカードやローンの審査にはなかなか通りません。では、本当に光熱費の延滞でブラックになるのか解説していきます。
光熱費(公共料金)を延滞してもまずブラックリストにはならない
結論から言うと、基本的には光熱費(電気、ガス、水道)を滞納してもブラックリストにはなりません。
基本的には...と前置きしたのは、下の3つの支払い方法のうち、1と2の方法で支払っている人はブラックリストには登録されないから。
- 振込用紙での支払い:滞納でもブラックリストには「ならない」
- 口座引き落としでの支払い:滞納でもブラックリストには「ならない」
- クレジットカード決済での支払い:滞納でブラックリストに「なる」
3の『クレジットカード決済での支払い』については後述しますね。
もちろんどの支払い方法でも長い間光熱費を支払わないと、上でも書いたとおりまずライフラインは止まってしまいます。しかし振込用紙や口座引き落としで払っている人は、クレジットカードやローンの審査には一切影響は出ません。
光熱費を扱う会社はCICに加盟していない
ではなぜブラックリストにならないかというと、これは私たちの信用情報を管理しているCIC(信用情報機関の1つ)に電力会社やガス会社は加盟していないからです。
CICは私たちの氏名、住所、勤務先の情報、クレジットカードやローン契約・返済状況が記録されています。この返済が3ヶ月以上滞ってしまうとCICには「事故情報(異動情報)」としてデータが残ってしまい、ブラックリストになってしまいます。
- ブラックリスト:CICに事故情報が登録されること
しかし光熱費を請求するガス会社、電力会社などはCICには未加入です。
企業 | CIC加盟 |
クレジットカード会社 | している |
ローン会社 | している |
消費者金融 | している |
銀行 | している |
リース会社 | している |
水道局 | していない |
電力会社 | していない |
ガス会社 | していない |
このようにCICでは主にクレジットカード会社、ローン会社、銀行など「後払い契約」のサービスを扱っている企業が会員になっています。だからいくら振込用紙や口座引き落としで光熱費を延滞しても、ブラックリストになることはないんですね。
携帯電話の分割払いは延滞するとブラックになる:
電気、ガス、水道と並んでライフラインの1つになっている携帯電話代(スマホ代)ですが、こちらは延滞するとブラックリストになる可能性がとても高いです。
それはなぜかというと、ほとんどの人はスマホの端末を「分割払い」で契約しているから。分割払いはその場で端末代を全額払う一括払いと違って「ローン契約」になるので、3ヶ月以上の延滞でブラックリストになります。
いやいや、ウチは『実質0円』で契約してるから本体代はかからないよ...という人もいるでしょうが、実質0円は支払った端末代と同じ料金を毎月値引きするシステム。結局、端末代が払われないとブラックになるのは変わりません。
- 一括払いのスマホ:延滞しても電話は止まるがブラックにはならない
- 分割払い(実質0円)のスマホ:延滞すると電話が止まりブラックになる
もちろん一括払いや、分割払いの支払いがすべて終わっていれば延滞してもブラックリストにはなりません。しかし今は高価なスマホを契約している人も多く、長期で端末代を払っている人もかなりいるでしょう。
とにかくスマホ代は延滞しないように気をつけてください。分割払いでの延滞については下記記事でも詳しく書いています。
光熱費がクレジットカード決済だと延滞でブラックリストになる
光熱費をクレジットカードで支払っている人が延滞するとかなりマズイです。
くり返しになりますが、クレジットカード会社はCICに登録しています。つまりカード払いの光熱費を延滞するとその情報はCICにデータが残り、それが3ヶ月以上積み重なるとブラックリストになるのは避けられません。
電力会社やガス会社じゃなくて、カード会社に払ってることになるよ!
ベストな方法は光熱費をちゃんと払うことですが、もし延滞してしまったら早めにカード会社に連絡をして支払いの猶予ができないか打診しましょう。対応はカード会社によって異なりますが、もしかしたらCICへの延滞登録を待ってくれるかもしれません。
CICを開示してブラックリストか確認しよう
さっきから何度も出てきているCICですが、ここに登録されているデータはネット、輸送、窓口などで申請すれば開示して見ることができます(CIC公式サイトも参照)。以下は開示した私のデータです。
赤丸は「返済状況」。残債額などがここに載りますが、3ヶ月(もしくは61日)以上の延滞をすると『異動』と書かれてブラックリスト入りです。
CICに加盟しているカード会社やローン会社は、審査のときに申込者のCICデータをチェックできます。異動情報があるとまず可決しません。
そして青丸は「入金状況」。アルファベットは以下の意味を指します。
- $:請求日までに入金があった
- A:請求日までに入金がなかった
入金状況の理想は$$$$$$$$...と並ぶことですが、いい加減な返済や滞納をするとここがAになってしまいます。これは余談ですが私は1年以上もクレジットカードを延滞した経験があり、AAAAAAA...と連続で書かれていました。
関連記事:1年間踏み倒し!クレジットカードの延滞でブラックリストになった話
またブラックリストが解除されるまでも長く、最低でも5年間は異動情報は消えません。
原因 | 期間 |
3ヶ月以上の延滞(未払い) | 延滞している間ずっと |
3ヶ月以上の延滞(完済) | 完済から5年 |
債務整理 | 5〜7年 |
自己破産 | 5〜10年 |
自分がブラックかどうか知りたい!...という人はとりあえずCICを開示してみましょう。デビットカードしか持っていなくても開示はできますが、利用できるカードに縛りがあるので気をつけてください。
おわりに
以上、光熱費の支払いはカード決済じゃなければ延滞でもブラックリストにはならないよ...という記事でした。
どんな支払いでもクレジットカードを使うとポイントが貯まるのはメリットですが、逆に延滞してしまうとブラックになるリスクもあります。
カード決済が不安だ...と言う人は、思い切って支払う方法を振込用紙や口座引き落としに変更すればブラックリストになる心配はなくなります。よければ参考にしてください。
本日は以上です!