「リクルートカード欲しいんだけど、ブラックでも審査に通るのかな?」
...今回はブラックリストでもリクルートカードの審査に通るのか?について書いていきます。
リクルートカードはその名の通り、リクルートと三菱UFJニコス、ジェーシービーが連携して発行しているクレジットカードです。
通常のポイント還元率は1.2%で、これは日本で発行されているクレジットカードの中でもトップクラス。さらに「じゃらん」など、リクルートが提供しているサービスを利用すると更にポイントが増えていきます。
「初めて作るクレジットカードでおすすめは?」...という質問の答えに挙がることの多い1枚です。
さて、リクルートカードは人気の高いカードですが、ブラックリストでも作ることができるのか調べてみました。
リクルートカードはブラックリスト(異動あり)だと審査に落ちる
...まず結論から言うと、リクルートカードはブラックリストだと審査に通りません。
必ず落ちる...というわけではありませんが、まず99.9%無理でしょう。決して初心者向けのカードだから審査が甘くなるというわけではありません。
冒頭でも書きましたが、リクルートカードは三菱UFJニコスとジェーシービーが連携しています。カードの審査はリクルートではなく、これらの会社がブランドごとに担当しているんです。
- 三菱UFJニコス担当ブランド:VISA、Mastercard
- ジェーシービー担当ブランド:JCB
つまりブラックリストの人がリクルートカードに落ちるということは、ほかのUFJニコス、あるいはJCBカードの審査に通らないということです。
三菱UFJニコス発行のクレジットカード名 | 審査難易度 |
三菱地所グループカード | ✕ |
JAカード | ✕ |
DCカード Jizile(ジザイル) | ✕ |
JALカード | ✕ |
リクルートカード(マスターカードのみ) | ✕ |
MUFGカードゴールド | ✕ |
ENEOSカード | ✕ |
VIASOカード...など | ✕(別記事あり) |
※ 審査難易度はすべてブラックリストの場合
上に挙げたのはニコス発行のカードですが、ブラックリストで審査に落ちるのはジェーシービー発行のカードでも同じです。下記にジェーシービー発行の「JCBカードW」をブラックリストで申し込むことについて書いた記事があるので参考にしてください。
【関連記事】JCB CARD W(JCBカードW)はブラックリストでも審査に通る?異動ありでも作れるか解説します
ブラックリストでクレジットカードに落ちるとその発行企業の他のカードは通らない
つまりニコスカード内でたとえると、「リクルートカードに落ちたけど、JALカードなら作れるかも?」...ということはありえません。
- 間違い:リクルートカードがブラックリストにきびしい
- 正解:ニコスカード、JCBカードがブラックリストにきびしい
厳しい言い方になりますが、1つのカードに落ちてしまったら、いまはその企業の他のカードすべてに通らないと考えてください。
カード会社は審査落ちした人のデータをそのまま持っている可能性が高いから、何度申し込んでも跳ね返されるかもね....
リクルートカードの審査はブラックリストでなければきびしくない
このようにブラックリストだと作るのは不可能に近いリクルートカード。しかし申し込みの条件はそこまでハードルが高くありません。
ブラックではない普通の人が申し込めば絶対とは言わないものの、審査に通る確率はそれなりに高いです。まあ初心者におすすめのクレジットカードがなかなか作れないのは大変ですからね...。
リクルートカードの申し込み条件はコチラ。
VISA、Mastercard:
原則として18才以上で、ご本人または配偶者に安定継続収入のある方。
または、18才以上の学生の方(高校生を除く)。
※ 未成年の方のお申込みには、親権者の方の同意が必要です。
JCB:
18歳以上で、ご本人または配偶者に安定継続収入のある方。または高校生を除く18歳以上で学生の方。
一部お申し込みになれない学校があります。
引用元(VISA、Mastercard):http://www.cr.mufg.jp/landing/mufgcard/recruit/index.html
引用元(JCB):https://www.jcb.co.jp/ordercard/teikei/recruit_tk.html
簡単にまとめると「18歳以上で本人に安定収入がある方」であれば基本的に誰でもリクルートカードに申し込めるということです。
ちなみに支払いが即時引き落としのデビットカードは16歳でも作ることができます。私のおすすめは「楽天銀行デビットカード」なので参考にしてみてください。
リクルートカードはブラックリスト以外の多くの人にチャンスがある
クレジットカードの審査は年収、勤務情報、カードの利用履歴などで判断しますが、そこまで細かい条件はないので審査は難しくないといえます。
- 条件の細かいクレジットカード:特定の人しか通らない
- リクルートカード:多くの人に作れるチャンスがある
ネットの口コミを見てもちょっと審査に不安のある人でもリクルートカードを持つことができています。審査の通りやすさの目安を表にしてみました。
属性 | 難易度 |
会社員・役員 | ◎ |
公務員 | ◎ |
契約社員 | ◯ |
派遣社員 | ◯ |
アルバイト・パート | ◯ |
個人事業主 | ◯ |
専業主婦(主婦) | ◯ |
年金受給者 | ◯ |
学生(高校生を除く) | ◯ |
無職 | ✕ |
家事手伝い | ✕ |
ブラックリスト | ✕ |
...無職やブラックリストでなければ作りやすいカードだということがわかります。
しかしカード会社は「支払いの延滞」をとても恐れています。だからこそブラックの人がリクルートカードを作るのはとても難しいのが現状なんですね。
どんな事情であれ延滞した人をカード会社はなかなか信用してくれません。ブラックリストが回復するのを待つしかありませんね。
ブラックでも審査の甘いクレジットカードはある:
ブラックリストでは大幅にカード、ローンの可決が制限されますが、すべてのクレジットカードが持てないというわけではありません。
数は少ないものの、ブラックにも審査が甘いクレジットカードはあります。
リクルートカードの審査に通る自信がない...という人は、ぜひこのカードにチャレンジしてみてください。
ブラックリスト=CICに「異動」情報が登録されること
「そもそもブラックリストって何なの?」...という人にわかりやすく説明すると、私たちの信用情報にキズがつくことを指します。
私たちがクレジットカードやローンを契約するとき氏名、住所、勤務先などを記入しますが、そのデータはすべて信用情報機関(通称:CIC)という組織に登録されます。CICはこれらの個人情報に加えて、カードやローンの支払いの状況も管理しています。
- CIC:個人情報や支払いの状況を管理する組織
このCICのデータはネットや支店の相談窓口で申請すれば開示して見ることができます(CIC公式サイトも参照)。以下は開示した私のデータです。
赤丸は「返済状況」。残債額などがここに載りますが、3ヶ月(もしくは61日)以上の延滞をすると『異動』と書かれてブラックリスト入りです。
当記事のタイトルにも書かれている「異動あり」の「異動」は、この情報のことを指します。
CICに加盟しているカード会社やローン会社は、審査のときに申込者のCICデータをチェックします。異動情報があるとまず可決しません。
そして青丸は「入金状況」。アルファベットは以下の意味を指します。
- $:請求日までに入金があった
- A:請求日までに入金がなかった
入金状況の理想は$$$$$$$$...と並ぶことですが、いい加減な返済や滞納をするとここがAになってしまいます。これは余談ですが私は1年以上もクレジットカードを延滞した経験があり、AAAAAAA...と連続で書かれていました。
ブラックリストは最低でも「5年間」は消えない
ブラックリストが解除されるまでも長く、最低でも5年間は異動情報は消えません。
原因 | 期間 |
3ヶ月以上の延滞(未払い) | 延滞している間ずっと |
3ヶ月以上の延滞(完済) | 完済から5年 |
債務整理 | 5〜7年 |
自己破産 | 5〜10年 |
ちなみに人違いなどで誤ってブラックリストになってしまったときは例外で、CICに申請すればすぐ消えます。これ以外でブラックリストを期間内に消すことはできません。
自分がブラックかどうか知りたい!...という人はとりあえずCICを開示してみましょう。デビットカードしか持っていなくても開示はできますが、利用できるカードに縛りがあるので気をつけてください。
おわりに
以上、リクルートカードはブラックリストだときびしいよ...という記事でした。
ただブラックリストではないけどちょっと収入が不安定...ぐらいの人なら十分に作れる可能性はあります。
上で書いたCICの情報の中に「異動」の文字がなければ、ぜひリクルートカードにチャレンジしてみてくださいね。