「アメリカってカード大国って聞いたけど、日本みたいにブラックリストってあるのかな?」
...今回はアメリカ合衆国にもクレジットカードのブラックリストがあるのかどうか?について書いていきます。
もうすぐアメリカに住むことになるけど、カード社会でブラックリストになるか不安...
そんな人のために記事を書くよ!
アメリカは「世界初のクレジットカード」が生まれた国。そして、
- VISA
- マスターカード
- アメックス
...などの有名な国際ブランドの本社があるカード大国です。当然、クレジットカードの普及率も高め。
日本ではブラックリストになると5〜10年ぐらいカードの審査に通りにくくなりますが、アメリカでは一体どうなのでしょうか?
そのあたりが気になったので、調べてみました。
※ブラックリストってそもそも何なの?...という人向けにブラックリストの内容について解説した記事もあるのでコチラもどうぞ。
アメリカは「クレジットスコア」でブラックリストと似たような状態になる
まず最初に結論から。
アメリカにも「長期の延滞でカードの審査に通りにくくなること」はあります。日本のブラックリストのようなものです。
日本の場合、クレジットカードの申し込み、支払い、延滞の情報は信用情報機関(CIC)に残ります。
アメリカにはそのCICと似たような役割の、『クレジットスコア』というシステムがあるんです。
クレジットスコアって具体的にどういうこと?CICと何が違うの?
CICと違ってクレジットスコアは信用情報が「点数」で残るんだ!
例えば、日本の大学では偏差値でランクが格付けされますよね?
クレジットスコアは「信用偏差値」とも言われ、個人の信用情報がまさに点数(スコア)で格付けされます。
スコアのガイドラインは公式には発表されていません。ただ「カード会社の心証を良くする・悪くする」行為で点数が上下すると思ってOKです。
- 心証がいい行為:支払いに遅れない、同じカードを長く使う...etc
- 心証が悪い行為:延滞する、限度額いっぱいまで使う...etc
とりあえず、普通にカードを使えば問題ないってこと?
その通り!カードを使いすぎないように気をつければOKさ!
クレジットスコアは一定ではありません。その月の支払い状況によって変動します。
先月は節約したけど、今月は散財して払えない...という場合は、当然スコアも下がります。カードを誠実に使うことが大切ですね。
クレジットカードの延滞をするとスコアが一気に下がる
日本でカードの支払いを長く延滞すると、ブラックリストになります。もちろんクレジットスコアを採用するアメリカも例外ではありません。
クレジットスコアを管理する機関はアメリカは3社です。
- エキファックス
- トランスペリオン
- トランスユニオン
...この3社に日本のCICのように各支払いのデータがまとめらてれますが、その守備範囲はとても広め。
- クレジットカード
- 各種ローン
- 公共料金
- 家賃
- 電話料金...etc
え?カードやローンはわかるけど、公共料金も管理されるの?
そうなんだよ。公共料金の支払いもスコアに影響するんだ
電気代や水道代が払えないと日本では止められるだけです(それでも大変ですが)。しかしアメリカでは、更にスコアに影響があるのでしんどいですね。
- 日本:カードやローンの支払い履歴のみが審査に影響する
- アメリカ:カードやローンに加えて公共料金の支払いもスコアに影響する
クレジットスコア660以下はブラックリストのような扱い
さて、これらの個人の支払いのデータは300点〜850点で格付けされます。評価基準は以下の通り。
- 760-850点 EXCELLENT
- 725-759点 VERY GOOD
- 660-724点 GOOD
- 560-659点 FAIR
- 280-559点 POOR
この5段階に分けられます。スコアの平均点はどこなの...?という人は、こちらの引用を参考にしてください(引用元はこちら)
平均点は680〜700点であると言われており、750点以上は「優良顧客」に認定され、社会的信用が高くなります。
逆に660点以下は「要注意顧客」となり、日本でいうところの“ブラックリスト”のような扱いです。
つまりスコアが660点以下だと、カードの審査のハードルがグッと上がるということです
MAXスコアが850なのに660以下でブラックリスト扱いってきつくない?
お金払えない人は会社にとって危険人物だからなあ。厳しいけどしょうがないね
そして日本ではブラックリスト扱いになる「3ヶ月以上の延滞」ですが、こちらはスコアがどのくらい下がるか明確なガイドラインはありません。
しかし、こちらの引用を見る限り、かなり大きなペナルティを受けるのは間違いなさそうです(引用元はコチラ)。
反対にちょっと支払いで失敗するとすぐにクレジット・スコアは下がります。
一回の遅れで15から40ポイント、もし複数アカウント同時に支払いをミスすると150ポイントも下がる可能性があるようです。
(中略)
二回目の遅延は一回目の遅延よりもっとクレジット・スコアを下げ、三回目の遅延は二回目の遅延よりもっとスコアを下げます。
つまり、遅延が重なると加速度的にスコアは下がっていくことになります。
1回 遅れるだけでガクンと下がってしまうので、もしスコアが850点だったとしても2〜3回延滞するとヤバそうですね・・・。
この延滞の情報ってどのくらい残るの?
最大で7年だよ!スコアはじわじわ回復するだろうけど、それでも7年間は年間は審査は厳しそう・・・
おわりに:アメリカのブラックリストの扱いは日本より厳しい
今回はアメリカにもクレジットカードのブラックリストはあるのか?について書きました。
「ブラックリスト」というワードが無いだけで、延滞のペナルティはアメリカも日本も似たようなものですね(笑)
ただしクレジットスコアはカードの審査だけではなく、
- 賃貸の入居
- 携帯電話
- 就職
...など、アメリカ生活のあらゆる場面で影響してきます。
なんと、面接を受ける会社が、個人のクレジットスコアを見ることができるんです。
信用のない人への扱いは日本以上に厳しいかもしれませんね。日本ではブラックリストになることはカード会社と本人にしか分かりませんから。
アメリカに長期滞在する機会のある人は、あらゆる支払いを延滞することがないように気をつけましょう。
本日は、以上です!