「株式投資をしてみたいけど、まずは証券会社の口座を作らないと...。ブラックリストでも審査通るのかな?」
この記事ではこういった疑問にお答えしていきます。
クレジットカードの長期延滞や自己破産などでブラックリストになると、最低でもクレジットカードやローンは5年間作ることができません(こちらの記事も参照)。
しかし、まだブラックリストは消えてないけど、ちょっとお金も貯まってきたし無理のない範囲で株式投資をしたいなあ...という人もいるでしょう。
株式取引をするためには証券会社の口座が必要です。
では、ブラックリストでも証券口座の開設審査に通るのでしょうか?ご参考ください。
ブラックリストでも証券口座は作れるので株式投資はできる!
まず結論からいうと、ブラックリストでも証券会社の口座を作ることはできます。
もう少し厳密に言うと、証券口座の開設の際には審査があるのですが、そのチェック項目として「ブラックリスト」であるかどうかは問われません。
証券口座を作る→消費者金融などからお金を借りて株式投資...という場合はなかなかキャッシング審査は通りづらいでしょうけど、証券口座を作る→自分の資産で株式投資...であれば、ブラックリストであることは特にネックにはならないでしょう。
- 自分の資産で株式投資:ブラックリストでも取引できる
- お金を借りて株式投資:ブラックリストだとキャッシング審査がなかなか通らないので難しい
また、先に口座を開設してて後からブラックリストになった...というパターンでも、口座が強制解約されることはないので安心してください。
証券会社は口座開設でブラックリスト情報をチェックできない
ではどうしてブラックリストでも証券会社の口座が作れるのでしょうか?
...その理由はカンタンで、証券会社が口座開設の審査のとき、信用情報をチェックできないからです。
信用情報とは...?
個人の「氏名、生年月日、性別、住所、電話番号」といったの基本情報に加えて、「現在の借り入れ額、過去の返済履歴」などのデータを含めた情報のこと。
CIC、JICC、KSCといった『信用情報機関』が保管しています。
主に新規でクレジットカードやローンを申し込んだ時に、申込先のカード会社・ローン会社・銀行などが「カードの支払いを滞納しなさそうか?」「貸したお金を返してくれるか?」といった審査の判断材料のために信用情報をチェックします。
この後お話ししますが、ここで言うブラックリストというのは、この信用情報に「この人は過去にカードを長期滞納しましたよー」...といった、金融事故の情報が載っているケースを指します。
信用情報は誰でもデータが見られるわけではなく、登録者本人の他にはその信用情報機関に加盟している企業しか確認できません。
個人情報がダイレクトに載っているから当然ですね。
例えば、信用情報機関の代表格であるCICの加盟会員は以下のとおりです。
信販会社 | 消費者金融 |
銀行 | 百貨店 |
携帯会社 | リース会社 |
保険企業 | 保証会社 |
カード会社 | ...など |
主にクレジットカード発行、ローン、リース、融資をしている企業がCICの会員になっていますね。
要は、「お金を借りるサービス」の審査のときにブラックリストを含めた信用情報はチェックされると考えるといいでしょう。
証券口座はお金を借りるサービスではありません。
つまり、いくら自己破産や債務整理をしているブラックリストの方だっとしても、証券会社は審査のときにその情報をチェックすることはできないんです。
証券口座の審査は本人情報がしっかり書かれていればまず落ちることはない
もちろん証券口座の開設には審査があります。
しかしその審査内容は「勤務先が上場企業か(インサイダー取引の関係)」「入力情報に誤りがないか」など基本的なもの。
その他の審査基準としては「日本国内に居住しているか」「反社会勢力ではないか」などが挙げられます。
名前、生年月日、住所、勤務先などがしっかりと書かれていればブラックリストの方でもまず審査に落ちることはないでしょう。
「自分がブラックリストかどうか」は開示して確認できる
さて、ブラックリストでも証券会社の口座は作れると書いていきましたが、「本当に自分がブラックリストか確かめたい!」という人もいると思います。
先ほどのCICの場合、郵送で申請すれば開示して見ることが可能(CIC公式サイトも参照)。以下は開示した私のデータです。
まず赤丸は「返済状況」。
クレジットカードやローンの返済データがここに載りますが、3ヶ月(もしくは61日)以上の延滞をしたり、自己破産の免責が決定するとここに『異動』と書かれてブラックリスト入りです。
厳密にはブラックリストというリストは存在しません。
上記の異動情報ような「この人は過去に長期延滞・自己破産などの金融トラブルを起こしてますよー」...という記録が信用情報機関のデータに載っている状態を、便宜上ブラックリストと呼んでいます。
CICをチェックしない日本の信販会社や銀行はまず存在しないので、この異動の文字があるだけでかなり審査は難しくなります。
というかまず通りません。
そして、青丸は「入金状況」。アルファベットは以下の意味を指します。
- $:請求日までに入金があった
- A:請求日までに入金がなかった
自分がブラックかも知れない、あるいはカードの審査になかなか通らないという人は、異動情報が書かれていたり、入金状況のどこかにAのマークが連なって並んでいるはずです。
仮に異動情報が載っていない(=ブラックリストではない)場合でも、Aのマークがポツポツ存在していると、$マークが並んでいる場合と比べて審査は厳しくなるでしょう。
ブラックリストは最低でも5年間は消えない
ブラックリストは解除されるまでも長く、長期滞納の場合、最低でも滞納金を完済してから5年間は異動情報は消えません。
逆に言えば、ちゃんとお金を返してしばらく待てば消えるということです。
以下はブラックリストになる原因と、解除されるまでの期間です。
原因 | CICから異動解除までの期間 |
3ヶ月(もしくは61日)以上の延滞が未払い | 延滞している間ずっと |
3ヶ月(もしくは61日)以上の延滞が完済 | 完済から5年 |
任意整理 | CICに異動は載らない※1 |
自己破産 | 免責決定から5年(関連記事)※2 |
※1 ただし任意整理を行う過程で債権者(信販会社、カード会社など)への支払いが停止する場面があり、その際に債権者側の判断で異動が載るケースがある
※2 ただし自己破産のデータはKSCでは10年間保存される
よく「延滞するとブラックリストになる」というウワサを聞きますが、実際には3ヶ月もしくは61日以上の未払いでなければブラックにはなりません。
ただし支払いが遅れるとCICには「A(支払いが遅れた)」マークが載る可能性があるので、請求日に間に合うように払いましょう。
人違いや誤入力の訂正以外でブラックリストを期限より早く消す方法はありません。
とにかく保有期限が解消するまで待つことです(こちらの記事も参照)。
引っ越しや結婚で情報が変わればブラックではなくなるというウワサもありますが、デマです
ブラックリストになると焦りがちなので「ウチならカンタンにブラックリストを消せますよー」なんて怪しい広告をチラシやネットで見かけますが、甘い誘惑に引っかからないようにしてください。
おわりに: 借金してまで株式取引するのは絶対にダメ
以上、ブラックリストでも証券口座は問題なく作れるよ...という記事でした。
株の口座を開くのって難しそう、ましてやブラックリストだし...という人もいるでしょうが、そんなに口座設定はむずかしくありません。
結構カンタンです。
ただし株はハマれば大きなリターンができる投資ですが、ギャンブルと同じく「余裕のあるお金」で行いましょう。
よほど自信がないかぎり借金して株式取引...は絶対にいけません。
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