「ブラックリストになっちゃったけど、銀行で新しく口座開設ってできるのかな?」
...今回はこういった疑問にお答えしていきます。
クレジットカードや消費者金融を長い間払わなかったり、任意整理、自己破産などをしてしまうとブラックリストになってしまいます(こちらの記事も参照)。
ブラックになるとクレジットカードの審査になかな通らなくなってしまいますが、同時に「銀行口座も開設できなくなるんじゃないの?」...と不安になる人も少なくありません。
そこでブラックリストになると本当に銀行口座が作れなくなるのか、調べてみました。
ブラックリストでも口座開設はできる!
まず結論から言うと、ブラックリストでも銀行の口座開設をすることはできます。もちろんキャッシュカードを持つこともできますよ。
銀行口座を開設するときもクレジットカードと同じように審査がありますが、このときに過去に滞納があるからとか、ブラックリストかどうかで落とされることはありません。
これは都市銀行、地方銀行、信用金庫はどれも共通です。
- 都市銀行:ブラックリストでも口座開設できる
- 地方銀行:ブラックリストでも口座開設できる
- 信用金庫:ブラックリストでも口座開設できる
- JAバンク:ブラックリストでも口座開設できる
- ネット銀行:ブラックリストでも口座開設できる
- ゆうちょ銀行:ブラックリストでも口座開設できる
クレジットカードや消費者金融でお金を借りるときは、申し込んだ人の信用情報をチェックして「返済する能力があるか?カードを発行していいか?」を判断します。これがいわゆる「与信審査」です。
信用情報とは...?
個人の「氏名、生年月日、性別、住所、電話番号」などの基本情報に加えて、「現在の借り入れ額、過去の返済履歴」といったデータを含めた情報のこと。
これらはCIC、JICC、KSCといった『信用情報機関』が保管していて、主に新規でクレジットカードやローンを審査するときに「この人と契約しても問題ないか」とカード会社やローン会社が判断するために使われます。
しかし、ただ銀行で口座を開設するだけなら、別に借金をしたりするわけではありませんから銀行はCICなどの信用情報機関をチェックすることはありません。
あくまで信用情報は与信審査のときにしか見ることができないんです。
株式投資やFXの口座開設もブラックリストでもできる
同じく口座開設というと株式投資やFXをはじめるときにも行いますが、こちらもブラックリストであってもそれだけで落とされることはまずありません。
こちらでも開設には審査があるものの、多くの人は問題なく口座を作ることができるでしょう。上でも書きましたが銀行と同じく、株式投資やFXの口座開設だけなら信用情報を見られることはありません。
私もブラックリストになってから証券会社の口座を作りましたが、特に何も問題なくスムーズに審査に通過できました。
ただおせっかいかも知れませんが、ブラックリストになっている人はおそらくやりくりできるお金にそこまで余裕はないはずです。株をはじめとした資産運用にはどれもリスクがあるので、あまり熱中しすぎないようにしてくださいね。
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銀行系列のクレジットカード、カードローンでブラックだと口座はNG?
ごくまれにですが、ブラックリストが原因で口座開設を断られるケースもあります。
よくあるトラブルは主に以下の2つです。
- その銀行系列のクレジットカードが原因でブラックリストになった
- その銀行系列で契約したローンが原因でブラックリストになった
たとえば三井住友VISAカードでブラックリストになると、新しく三井住友銀行の口座が作れなくなることもある...ということ。
CICの信用情報ではなく、銀行内で保有している社内データをチェックされて「この人はウチの系列のカードでブラックリストになっている!」ということがバレて口座の開設はお断りされることもあります。
信用情報機関の保管データと違って、各銀行(金融機関)の社内データには保有期限は決まっていません。
もちろん社内データをチェックしているかはその銀行によってマチマチですし、過去にローンなどで問題を起こした銀行でも新たに口座を作れることもあるでしょう。
ただ、過去にトラブルを起こした銀行で開設するよりも、何も問題を起こしていない銀行を選んだほうがよりスムーズに口座開設できるのは間違いなさそうですね。
審査が不安な人におすすめ
有料ライフカード(ライフカードCh)
独自の審査基準だから審査に不安がある人でも通りやすいクレジットカード!
過去に延滞がある人、他社で審査落ちした人でもライフカードChは一人ひとり個別に審査します。ETCカードも発行無料なのでおすすめです。
デザインも通常のライフカードと同じなので、安心して使うことができます。当サイト管理人も、過去に延滞がありましたが無事に作ることができました。
年会費 | 税抜5,000円 ※ |
カードブランド | Mastercard |
ポイント還元率 | 0.5%〜 誕生日月3倍(1.5%) 初年度1.5倍(0.75%) |
国内旅行保険 | 傷害保険:最高1,000万円(利用付帯) |
海外旅行保険 | 傷害保険:最高2,000万円(自動付帯) |
ETCカード | 無料 |
家族カード | 無料 |
※ 初年度の年会費はカードお届け時に代金引換で支払います。翌年度以降は口座から引き落としです。
ブラックリスト=CICに「異動」情報が登録されること
「そもそもブラックリストって何なの?」...という人にわかりやすく説明すると、私たちの信用情報にキズがつくことを指します。
さきほどから何度も伝えているCICですが、そのデータはネットや窓口で申請すれば開示して見ることができます(CIC公式サイトも参照)。以下は開示した私のデータです。
赤丸は「返済状況」。残債額などがここに載りますが、3ヶ月(もしくは61日)以上の延滞をすると『異動』と書かれてブラックリスト入りです。
ちょっと前にも書きましたが、CICに加盟しているカード会社やローン会社は、審査のときに申込者のCICデータをチェックします。この異動情報があるとまず可決しません。
そして青丸は「入金状況」。アルファベットは以下の意味を指します。
- $:請求日までに入金があった
- A:請求日までに入金がなかった
入金状況の理想は$$$$$$$$...と並ぶことですが、いい加減な返済や滞納をするとここがAになってしまいます。これは余談ですが私は1年以上もクレジットカードを延滞した経験があり、AAAAAAA...と連続で書かれていました。
ブラックリストは最低でも「5年間」は消えない
ブラックリストが解除されるまでも長く、最低でも5年間は異動情報は消えません。
原因 | CICでの保有期間 |
3ヶ月以上の延滞(未払い) | 延滞している間ずっと |
3ヶ月以上の延滞(完済) | 完済から5年 |
債務整理 | 完済から5年 |
自己破産 | 適用から5年 ※ |
※ KSCでの保有期間は適用から10年
ちなみに人違いなどで誤ってブラックリストになってしまったときは例外で、CICに申請すればすぐ消えます。これ以外でブラックリストを期間内に消すことはできません。
自分がブラックかどうか知りたい!...という人はとりあえずCICを開示してみましょう。デビットカードしか持っていなくても開示はできますが、利用できるカードに縛りがあるので気をつけてください。
おわりに:ブラックリストだから口座を作れない...という心配はしなくていい
以上、ブラックリストでも銀行口座は作れるよ...という記事でした。
過去に問題を起こしてるから口座を作れないんじゃないか...という心配はあまりしなくて良さそうですね。
就職などで新たに銀行口座が必要になった!...というケースもあると思うので、参考にしてもらえれば幸いです。