「時効の援用したけど、まだCICには異動が載ってるんだよなー。これでもクレジットカードって作れるのかな?」
今回はこういった疑問にお答えしていきます。
借金を滞納していても時効の援用が適用されればすべてチャラになりますが、代わりにブラックリストになってしまいます。
ブラックリストは時効の援用が終わった後でも5年間は続きますが、この状態でも作れるクレジットカードってあるのでしょうか?
ブラックだけど、仕事でどうしてもクレジットカードやETCカードが必要!...という人は参考にしてください。
ライフカードデポジットは時効の援用後でも通りやすい
私が保有している「有料ライフカード」の画像。ライフカードデポジットもデザインは一緒です
まず結論から言うと、時効の援用後でも作りやすいクレジットカードは『ライフカードデポジット』です。
【公式サイト】ライフカードデポジット(Dp)
発行条件 | 20歳以上で電話連絡可能な人 |
本会員年会費 | 税抜5,000円 |
保証金必要額 | 100,000円 |
利用限度額 | 100,000円 |
ポイント還元率(ポイント名) | 0.5%〜(LIFEサンクスポイント) |
国内旅行保険 | 傷害保険:最高1,000万円(利用付帯) |
海外旅行保険 | 傷害保険:最高2,000万円(自動付帯) |
弁護士無料サービス | ◯ |
ポイント有効期限 | 最長5年 |
ETCカード | 無料 |
2019年6月現在の内容です。年会費や発行条件などは変更になる場合があります
ライフカードデポジットは2018年12月に登場したライフカード系のクレジットカード。カードを受け取るときに、代金引換で10万円の保証金(デポジット)と税抜5,000円の年会費を支払うというかなり特殊なカードです。
2年目以降の年会費は口座から引き落としになります。また保証金は最初だけ支払えばOKで、カードを解約してから約2ヶ月後にちゃんと戻ってくるので安心してください。
初回のコストこそ高くなりますが、カードの特性上時効の援用をしたブラックリストや、まだ借金を延滞中の人、そして無職の方でも作れるチャンスがあるという寛大な審査でかなり人気になっています。
ライフカードデポジットはポイントが貯まりやすい
ライフカードは誕生日月のポイントが3倍(1.5%還元)になることも有名ですが、ライフカードデポジットにも同じサービスが付いています。
- 通常ポイント:0.5%
- 入会初年度:0.75%(ポイント1.5倍)
- 毎年の誕生日月:1.5%(ポイント3倍)
ブラックにも作りやすいというとなんとなくポイントが付きにくいイメージがありますが、このカードに関してはそんな心配はありません。
さらに各年のカード利用額に応じてポイントがアップする「ステージプログラム」や、カード会員専用サイト「L-Mall」などポイントを貯めるサービスが充実。
全クレジットカードの中でもポイントはわりと増やしやすい方だと思います。
...もちろんクレジットカードである以上、デビットカードのように審査なしで誰でも作れるわけではありません。
しかし、公共料金の支払いやETCカードの利用など、デビットカードではできない決済にもちゃんと対応しているので、そういった役目でカードが欲しい人にはかなり嬉しい存在になるはずです。
とりあえずこのカードでクレヒスを積み上げておけば、いずれブラック情報が消えた後に欲しいクレジットカードの審査に通りやすくなります。
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ライフカードデポジットは保証金によって延滞時のリスクを抑えている
ではライフカードデポジットはなぜ時効援用をしたブラックでも作りやすいと言われているのでしょうか?
これは私の推測ですが、大きい理由としてはやはり保証金の存在です。
もしもライフカードデポジットを延滞することになっても、預けている保証金から不足しているカード代金分を差し引くことができます。
つまりカード料金が未回収になるリスクを抑えることで、普通だとなかなかクレジットカードの審査に通らない人にも普及させたいカード会社のねらいがあるのだと思われます。
カードの限度額は保証金と同じ10万円。つまり保証金以上にクレジットカードを使われる心配はありません。
まあ確かに時効を援用してようが、無職であろうが、保証金さえ納めてくれれば踏み倒しされる心配はないし、しかもカードを使わなくても年会費分だけ収益も入ってきますからね。よく考えられたシステムだと思います。
もちろん保証金からの補填はあくまでも延滞があったときの手段です。支払いをきちんとしておけば手がつけられることはないので安心してください。
分割払いができないのもカードの作りやすさとの引き換え?
ライフカードデポジットは一括払い専用のカードです。分割払い、リボ払い、キャッシングはできません。
これも推測ですが、これらのサービスを利用すると追加で手数料がかかってしまい保証金の額を超えて回収できないリスクがあるので、あえて制限をかけているんだと思われます。
一括払いだけしか使えないのは人によっては不便だと思いますが、これも審査の通りやすさと引き換えだと割り切って考えましょう。
時効の援用後でも作りやすいクレジットカードは他にもある
ここまでライフカードデポジットのことを紹介してきましたが、時効の援用をした人でも作りやすいクレジットカードは実はあと2枚あります。
実際に私も延滞でブラックリストになった経験がありますが、この2枚はどちらも作ることができています(同じく誰でも100%作れるわけではないので注意)。
とは言え、保証金が必要ということで審査の通りやすさではライフカードデポジットがわずかながら上ではないかと思い、最優先で紹介させていただきました。
しかし、ACマスターカードは年会費が無料でキャッシング機能も付帯してるので使いやすいです。そしてANAアメックスは年会費も税抜7,000円と高めですがANAマイルが貯まりやすく旅行保険などの保険も充実。
ライフカードデポジットよりもこれらのカードが魅力的だと感じる人はチャレンジしてみると良いでしょう。
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時効の援用後の1年ほどは様子を見るのが無難
上記で紹介したクレジットカードが時効の援用後でもチャンスがある3枚ですが、さすがに援用して1年未満だと審査落ちする可能性が高いです。
おそらく1年間はお金を滞納したことを反省する期間としているのか、私もACマスターカードをブラックになって半年ほどで申し込んで落ちています。その半年後(計1年)でようやく通りました。
もちろん1年我慢すれば必ず通る!というわけではありません。あくまで「カードが作れる可能性がほんの少しだけ上がる」だけです。
もちろん申し込みは自己責任にはなりますが、できるだけ1年ほどはカードを申し込まずに様子を見たほうが良いかも知れません。
審査落ちしたら同じカードは半年間申し込まない
それでも「どうしても申し込みたい!」...という人は、もし審査落ちしてしまったらそこから半年間は同じクレジットカードを作るのは避けてください。
申込みの履歴は半年間残るので、再チャレンジするときはその情報が消えてからにしましょう。
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時効の援用後はCICにデータが5年残る
では、そもそも時効の援用をするとどんなことになってしまうのでしょうか?
こちらも結論から言うと、信用情報期間の「CIC」にネガティブな情報が5年間残るという状態になります。
信用情報機関とは...?
私たちの個人情報、およびクレジットやローンの借入額や返済履歴を含めた「信用情報」を管理している組織のこと。日本ではJICC、CIC、KSCの3社が存在します。
クレジットカードやローンを契約すると、その情報はこの3社のいずれかに必ず登録されることになっていて、どれに登録するかは機関に加盟している会社ごとに違います。
この信用情報機関3社のうち、JICCとKSCは時効が援用されるとたとえどれほどのお金を延滞していたとしてもすべての情報が抹消されます。文字通り真っ白になるわけです。
しかし上でも書いたようにCICでは時効の援用を「金融事故」というネガティブな情報として扱うので、5年間はその事故情報が消えることはありません。
信用情報機関にネガティブな内容が残ることを「ブラックリスト」と呼び、このブラック期間は上で書いた一部を除いてクレジットカードなどの審査に通らなくなってしまいます。
ブラックになるとCICに「異動」と書かれる
CICの情報はネット、郵送、窓口で手続きすることで開示することができます(公式サイトも参照)。開示手数料はネット、郵送が1,000円、窓口が500円です。
開示した報告書の中に「クレジット情報」という用紙がありますが、時効は援用されるとそれぞれの項目に以下のように記載されます。
- 2.保有期限:◯年◯月末(ブラック情報が消える期限)
- 25.残債額:0円
- 26.返済状況:異動(異動が金融事故の証。)
- 31.終了状況:完了
- 36.残高:0円
- 47.終了状況:完了
他にも色々な情報がありますが重要なものだけピックアップしました。
特に大事なのが「26.返済状況」の「異動」で、これが掲載されている間がブラックリストになります。
ちなみにクレジットカードやローンを3ヶ月もしくは61日以上で延滞すると、異動の情報が載ります。債務整理や延滞金を完済しない限り、ずっと残り続けます。
また時効の援用までは保有期限は書かれませんが、無事に適用されるとそこから5年後に期限が設定されます。人違いなどのミスではない限り、期限より早めに解消されることはありません。
貸主に通知書を伝えないと時効は援用されない
この記事を読んでいる人はご存知だとは思いますが、時効の援用をするためには『時効援用通知書』を貸主に送らなければなりません。
この通知書を送らなければ、いくら時効になる期限(通常は5年)を過ぎても援用はされません。それどころか、ずっと借金を延滞しているのでその状態だと半永久的にブラックリストのままです。
貸主が訴訟などを起こすと時効はリセットされて、またゼロから数え直しです。そこは貸主もわかっているので、ちゃんと時効まで逃げ切るというのはかなり難しいと言えます。
まだ時効の期限が来ていない...という人はそれを待つよりも、早めに延滞したお金を返すか、債務整理をするほうが精神的にもスッキリすると思います。結果的にブラックリストからも早く抜け出せるかも知れません。
時効を援用させるための手続きについては「借金を整理!やさしくわかる時効の援用」というサイト様の記事がわかりやすいのでこちらも参考にしてください。
おわりに
以上、時効の援用後でもクレジットカードを作れるチャンスはあるよ...という記事でした。
ただし何度も言うようにクレジットカードの時効まで逃げ切るのは難しいです。
無事に援用できた人はいいですが、もしまだ時効を待っている途中だ...という人は、弁護士などの専門家に相談して債務整理をすることも視野に入れて起きましょう。
そして無事に援用をできてクレジットカードが欲しい人は、コストはかかりますがライフカードデポジットから試してみてはいかがでしょうか。
どうしてもクレジットカードが必要なひと向け!
ライフカードデポジット(Dp)
保証金10万円でかなり審査に通りやすい安心のクレジットカード!
延滞中の人、他社で審査落ちした人、自己破産した人でもライフカードデポジットは一人ひとり個別に審査します。ETCカードも発行無料なのでおすすめです。
デザインも通常のライフカードと同じなので、安心して使うことができます。もちろんクレジットカードなのでクレヒス修行にも使えます!
年会費 | 年会費:税抜5,000円 ※ 保証金:10万円 ※ |
カードブランド | Mastercard |
ポイント還元率 | 0.5%〜 |
旅行保険 | 国内傷害保険:最高1,000万円(利用付帯) 海外傷害保険:最高2,000万円(自動付帯) |
ETCカード | 無料 |
※ 保証金と初回の年会費はカードお届け時に代金引換で支払います。翌年以降の年会費は口座から引き落としです。
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