「住宅ローンを組む話で『個信』ってよく聞くけど、アレって一体何のこと?」
今回はこういった疑問にお答えしていきます。
「住宅ローンは個信が大事」「個信が低いと審査は難しい」って話をたまに聞きますが、この言葉の意味って一体何なのでしょうか?
住宅ローンの情報をいろいろ集めている人は参考にしてください。
住宅ローンの個信には主に2つの意味がある
まず結論から言うと、住宅ローンの話で出てくる「個信」には主に2つの意味があります。
- 個人の信用情報のこと
- 個人信用情報機関のこと
個信というワードが出てきたら、その意味はほぼこの2つのうちのどちらかになります。
さらに付け加えると、会話やネット掲示板のなかで出てくる「個信」は9割ぐらい『1.個人の信用情報』のことを指してます。『2.個人信用情報機関』のことを指してるのは1割ほどでしょうか。
では、このそれぞれの2つの意味について解説していきます。
個人の信用情報はその人のお金の返済履歴が分かるデータのこと
まず個人の信用情報を一言でまとめると、「その人が今までお金をちゃんと返してきたのか」がわかるデータです。
ただ単に「信用情報」といわれることも多いです
個人の信用情報とは主に以下の項目です。
- 氏名
- 生年月日
- 性別
- 住所
- 電話番号
- 勤務先名
- 勤務先電話番号
- 公的資料(申し込んだときの本人確認物)
- 配偶者名
- 各クレジットカード、消費者金融などの契約内容
- 各クレジットカード、消費者金融などの総借入額
- 各クレジットカード、消費者金融などの返済履歴...etc
これらのデータがクレジットカードや消費者金融、ローンの契約が成立すると後から説明する「個人信用情報機関」というところに登録されます。
そして毎月お金を借りたり返したりするごとに、情報がその都度更新されていきます。
気づきにくいところでいうと、スマートフォンの分割払いもローン契約になるので信用情報機関に登録されます。「実質0円」で端末代が割引になっても同じです。
このように信用情報をチェックすれば、「どこの誰がどのクレジットカードを先月いくら使って、ちゃんと返したのか」...という情報もすぐわかります。
個人の信用情報は住宅ローンの審査で必ずチェックされる
そしてこの信用情報は、新しくクレジットカードや住宅ローンを契約するときに「この人は支払能力があるのか?」ということで本人の同意の上で必ず確認されます。
本人の同意の上で信用情報をチェックするというのは申し込み前の規約にもちゃんと書かれてます。
このチェックで何も問題がなければ審査には通ります。
ただし、申し込んだ人がクレジットカードの過去の引き落としに遅れたり、あるいは長期延滞をしてることがわかったなどの理由で、審査に落ちて契約ができないこともあるんです。
それだけ個人の信用情報は審査できびしくチェックされますし、大金が動く住宅ローンなら尚更ですよね。
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個人信用情報機関は日本に3社ある
次に個人信用情報機関についてです。こちらはあんまり「個信」とは呼ばれず、どちらかというと個人を付けずに「信用情報機関」と呼ばれることも多いです。
上でも書いたように、信用情報機関は個人の信用情報をしっかりと管理しています。
そしてそれぞれの機関に加盟しているカード会社、消費者金融、銀行などが信用情報の照会を求めたときにそれを提供するというのも重要な役割の1つです。
この信用情報機関があるからこそ、クレジットカードやカードローン、そして住宅ローンを私たちは利用できているといってもいいでしょう。
日本の信用情報機関と主な加盟会員はこちらです。
- シー・アイ・シー(CIC):主な会員はカード会社や信販会社や消費者金融
- 日本信用情報機構(JICC):主な会員は消費者金融
- 全国銀行個人信用情報センター(KSC):主な会員は銀行
日本でクレジットカードやカードローン、住宅ローンを扱う企業はこの3つの機関のどれかに所属しています。1つの機関だけ加盟してるよりも、CICとJICCとかCICとKSCなど、複数の機関に加盟してる企業が多いです。
それぞれもう少し説明していきますね。
CIC:信用情報機関の代表格
CICはクレジットカード会社と信販会社がメインの会員ですが、それ以外にも銀行、消費者金融、携帯キャリア、リース会社、百貨店など多くの企業が加盟しています。
また登録されている信用情報量もトップクラスで、まさに信用情報機関を代表する存在といってもいいでしょう。
住宅ローンの契約のときは高確率でCICの信用情報をチェックされるので、もし信用情報が不安な人がいるなら事前にCICの情報を開示することをおすすめします
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JICC:消費者金融の加盟店は3社中トップ
JICCは消費者金融の加盟率が3社の中で最も多いです。
住宅ローンを組むときにCICと同じく情報をチェックされることもありますが、JICC載っている情報はCICにも載っているケースが多いので、審査が不安な人は個人的にはそこまで積極的にこちらは開示しなくてもいいのかなと思います。
KSC:自己破産したときの情報が最大で10年残る
KSCはその日本名の通り、加盟会員のほとんどが銀行です。CICと同じく、銀行から住宅ローンを借りるときはまず間違いなくチェックされる信用情報機関です。
そしてもう1つの特徴は、自己破産したときの事故情報が最大で10年残ること。JICCやCICは自己破産の免責日から5年待てば事故情報は消えるので、その倍の年数はブラックリストのままとなります。
つまり、自己破産をしてしまうとそこから10年は住宅ローンを借りられないと覚悟しておいたほうが良いでしょう。
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信用情報機関3社はそれぞれ情報を共有している
CIC、JICC、KSCの3社は『CRIN』という独自のネットワークによってそれぞれが管理している信用情報を共有しています。
CRINとは...?
Credit Information Networkの略で、信用情報機関3社が運営する信用情報交流ネットワークのこと。加盟会員が異なる他社の情報を共有することで、延滞したユーザーに新規で金融の契約をしてしまうリスクを抑えるなどの役割がある
どこまで情報が共有されているかは3社それぞれによってことなりますが、1社で支払いのトラブルが起きたら他の2社にも伝わっている...と考えたほうが良さそうです。
おわりに
以上、住宅ローンでの「個信」という言葉に含まれる2つの意味について説明しました。
住宅ローンの他にもクレジットカードなどを契約するときにおいて、個信というワードはかなり重要な意味を持ちます。
安易に未払いをせず、しっかりと毎月の支払いを遅らせないようにして、自分たちの信用情報を高めていきましょう。
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