「借金がたくさんあって困ってるんだよなあ。一気に返せたら助かるけど、そんな方法あるのかな?」
この記事ではこういった疑問にお答えしていきます。
カードローンや住宅ローンなどを借りてる人の多くは最低返済額ギリギリ、もしくは+αぐらいの金額を毎月返していると思います。
もちろん滞納なしで返済しているのであれば問題ないですが、借りてる金額が多く、そして期間が長ければ長いほど利息も大きくなっていくので、負担が重くのしかかかってきます。
こういった借金を一気に返せるならとても助かりますが、そんな方法はあるのでしょうか?調べてみました。
借金を一気に返す方法は非現実的なものがほとんど
まず借金を一気に返す方法は以下になります。ただし見てもらえればわかりますが、大多数が現実的ではありません。
- 宝くじで大勝ちする
- 競馬などのギャンブルで大勝ちする
- 株、FXなどで大勝ちする
- 芸能人としてブレイクする...など
要するに「短期間でまとまったお金を作る」ことができればいいのですが、よほどの幸運や才能がなければ普通の一般市民の力ではまず不可能だと考えておきましょう。
ちょっと考えればわかりますが、多くの人が実行できる「借金を一気に返す方法」があるならそれはとっくに普及してるはず。ということは、そんな即効性のある現実的な方法はない...ということにつながります。
よく芸能人の方で「ブレイクしたおかげで借金を返し終えた」というエピソードがありますが、あのお話の裏には借金がなかなか返せずに夢を叶えることを諦めた人がたくさんいることを忘れてはいけません。そういった人たちは表舞台にはでてきませんし。
私も競馬や株はしたことがありますが、競馬は競走馬の徹底的なデータ分析だけでなく、当日のコースの状態なども大きく関わってきます。
また株式投資もその会社の業績といまの株価を比べるだけでなく、日本や他の国の経済の流れなどもわかっていないと上昇するトレンドを掴むことができません。株価が上がって話題になり始めた頃には、もはや値段はピーク間近か通り過ぎてることも多いです。
まあ数万円ぐらいの借金であればちょっと勝てば完済できるかもしれませんが、これが数十万〜数百万ぐらいになってきたら一発で返し終わるのはまず厳しいでしょうね。
負けを取り返そうとして新たに借金を作ることも
ギャンブルや株で借金を返そうと思うと常にプレッシャーに押しつぶされそうになります。
余ったお金で資産運用をするときとは心持ちは全然違うものになるでしょう。
精神的にも良くないですし、ちょっと負けてしまったらそれを取り返そうとしてまた新たに借金をしてしまう...という負のローテーションになりかねません。
借金を一気に返すのではなくちょっとだけ返済額を上げるのがおすすめ
借金を早く確実に返していく方法は地道にコツコツと返済することです。お金で苦しんでる人がいるのもわかりますが、これ以外にありません。
さらにいつも返済している金額に1,000円でも上乗せできれば、もちろん返し終わるまでの期間は短くなります。
「誰にも内緒の借金返済計画」さんのシミュレーション記事に詳しく書かれていますが、月の返済額が1,000円違うだけで返すまでの期間と総額がかなり変わってきます。
- 借金総額:127万円(三井住友銀行カードローン、年利10%)
- 返済額18,000円:完済まで107ヶ月、支払総額1,923,045円(利息653,045円)
- 返済額19,000円:完済まで99ヶ月、支払総額1,864,092円(利息594,092円)
このように18,000円から19,000円に増やすだけで完済まで8ヶ月の短縮と約6万円の減額になります。
こちらも記事内で解説されていますが、カードローンは元金に対しての%で利息がかかるようになっているので、元金が減れば減るほど発生する利息が少なくなります。
つまりいつも最低限度額で返している人はそこに1,000円乗せるだけでも元金の残高が少なくなっていくので、同じく返済の負担をかなり減らすことができるというわけです。
返済額を上げるには節約して支払うお金を増やす
こういった人は本当に節約できないのか自分の生活を見直してみましょう。やりすぎは禁物ですが、意外と削れるところがあるかもしれません。
- いらない保険を削る(月7,000円の節約)
- 3大キャリアから格安スマホに変える(月5,000円の節約)
- ソシャゲの課金を控える(月5,000〜1万円の節約)
- 月の飲み会を1〜2回やめる(月3〜6,000円の節約)
- タバコやお酒の購入を控える(月3,000円の節約)
- 飲料水を買わずに水筒を持参(月2,000円の節約)
- パチンコ、ギャンブルを控える(月1万円の節約)
- コンビニや外食ではなく自炊をする(月5,000円の節約)...など
ここで書いた節約方法であれば極端なストレスになることなく、手元にある程度のお金を残すことができます。
5,000円のお金を稼ぐのと5,000円を節約するのは同じです。今はなかなか給料が上がらない時代なのでいかにお金を使わないかが重要になってきます。
私の生活で特に効果が大きかったのが携帯電話で、以前はソフトバンクで月に8,000円ほど払っていましたが今はラインモバイルで月2,000円ちょいで住んでいます。約6,000円の節約です。
特に電波が繋がりにくい....ということもないので、まだ3大キャリアを使っている人で家族割などの制約がなければここから節約してみるのがおすすめです。
あとはメルカリやヤフオクなどでいらないものがあれば、売ってみるのも立派な節約の方法です。自宅にいらない洋服や本や家具などがある人は試しに出品してみるのもいいでしょう。マネットさんの記事でも解説されています。
ソシャゲの課金をしている人は使いすぎに注意
スマホの普及でソシャゲが一般的になってきましたが、欲しいキャラを狙って課金ガチャを回している人は注意が必要です。
私もモンストには月数千円の課金をしていますが、ギャンブルなどと一緒で辞め時を自分で見つけないとズルズルと続けてしまいます。以下、「プレジデントオンライン」さんの記事の引用です。
たとえば、これまでにつぎ込んだ投資が無駄になってしまうという感覚がゲームを継続させてしまう原因の一つとなっています。これは「サンクコスト効果」という心理効果が影響を及ぼしています。(中略)つまり「いまやめると、もったいない!」と思い、余計、その先の損失を増やしてしまうのです。
パチンコや競馬などはまだ支払った以上に払い戻しのチャンスがありますが、ソシャゲはただただそのゲーム内での実力が上がるだけで、飽きたりゲームの運営が終了したらすべてが水の泡。
あまりに熱中すると借金も返しにくくなりますから、課金をするときは1度深呼吸をして「本当にこのお金を使って良いのか?」と考えることが大切です。そのお金を返済に回すかどうかで借金生活がかなり変わりますからね。
債務整理は借金を一気に減らせる最後の手段
どうしても借金が返せない!...という人は、債務整理という手段で一気に減らすこともできます。
参考任意整理、特定調停、個人再生、自己破産の違いは何?債務整理4つの方法をカンタンに解説します
ただし普通にお金を返していく方法と違って、裁判所での手続きが必要だったり、ブラックリストなることでしばらくはクレジットカードの審査がかなり通りづらくなる...などのデメリットも大きめ。
債務整理は最終手段としてとっておいて、可能な限りは自力で返済するようにしましょう。
おわりに
以上、借金を一気に返す方法についての記事でした。
追い詰められたり生活が苦しくなると「大金を稼いで一発逆転!」...という思考になりがちですが、やはりなかなかうまくは行きません。
なんとか生活費で削れるところは削って、その上乗せ分も合わせて返済していくのが、地味ですが確実に早く借金を返し終わる王道です。
自分の生活に照らし合わせて無理のない範囲でチャレンジしてみてください。
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